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頭振って生きていこう

DiabrosisCorporation 「ALF」のBlogです。

ルシアー駒木さんの調整会を受けました

みなさんこんばんわ。

今日はルシアー駒木さんの調整を受けることができたのでその感想とちょっとした、価値観のお話をしたいと思います。

 

ルシアー駒木さんとは

ルシアー駒木さんは、テクニカルチーフとして、島村楽器のギターリペア工房に勤務しています。
かつてオーダーメイドの楽器製作やアーティスト用・雑誌掲載用の楽器製作を行なってきたキャリアを活かし、現在は、お客様の楽器の修理・改造業務を主としながら、楽器開発や、工場で技術指導も行っています。

その他、総合音楽学校「代官山音楽院」のギタークラフト&リペア科のアドバイザーでもあります。
友人のPeter Friestedt氏等は、私が作ったギターを使用しています。

 

早速調整開始

正直どのレベルにギターが変化するのか半信半疑が正直なところでした。

だって実際に調整しているところを拝見したことがなかったわけですから(笑)

 

開始直後、ギターの弦を8~1にかけて鳴らしただけで、どの部分を調整したらいい結果となることを察知して調整を進めていきました。

 

まず1つ目がナット

張っている弦とナットのサイズが合っておらず、ナットの中で原画微量に振動することによってナットからヘッド、ペグへと振動が逃げているということで、ナットの溝を現在貼っている弦のサイズに合わせて狭くするところから始まりました。

 

2つ目がペグポストの六角部分

ここは自分でも盲点だったのですが、異常なほどにゆるくなっていたのかすごく簡単に回って適正なトルクまで締めてもらいました。

ナットからヘッドへ振動が逃げていたことにより、だんだんと緩んできていたのだと思います。

 

3つ目はブリッジの調整

この話はマニアック過ぎた感覚で正直理解の範疇を超えていましたが、まずはブリッジの部分の土台のネジ締めを行っていただきました。

その後弦高調整に映ったのですが、調整用のイモネジの締まり具合で音室に変化が加わるとのことで、イモネジがしまっている状態での2mmとゆるくなっている状態の2mmとでは音が微量に変わるようで、ここも適正に調整していただいて終了。

 

最終チェック

ネック部分のネジを増し締めしてもらって、生鳴りの音を調整前と調整後で比較するため、8~1の弦を開放弦で鳴らしてもらったところ、調整前の5倍位(あくまで感覚ですが)上がっていました。

 

この現象で驚いたところで、今度はJC-120のクリーンにつないで開放弦を鳴らしたところ、サスティーン等何もかましていないのに音がずっとなりっぱなしで、しかも通常開放弦を鳴らしたとき、波打つような鳴り方が通常みなさんの感覚では多いと思うのですが、1本の線が通ったように真っ直ぐな音に変化していました。

 

まさにストレートなサスティーン

 

あともう一つ驚くことがありました。

みなさんチューニングを合わせるとき、中心でチューニングメーターが静止した経験ってありますか?

通常若干でもぶれると思うのですが、駒木さんの調整を受けている最中にチューニングメーターで静止する現象が出ました。

チューニングの安定度が今の状態よりもさらに良くなって「こんなことあるのか・・・」って思いましたが、現実でした。

 

本物の技術者というのはこう言う方のことを言うんだなと思ったのと、今後調整するときに駒木さんに調整をお願いしたいと思いました。(現在指名調整は受けていないようです。)

 

トータルの感想

たった30分の時間で、ギターがここまで変貌を遂げたことに驚きを隠せません。

ギターを購入した時よりもはるかにい状態に変化したからです。

こんなことってあるのかと思われる方が大半だと思います。

僕も調整を受けるまでそうでしたから、絶対音が良くなるなんてまじか、と思っていたからです。

 

しかし、真実です。

彼の手にかかると持っているギターの音は必ず良くなります。

これで3,240円という値段は破格というか信じられない。

 

もう驚きの連続の30分でした。

 

人の価値観について

調整会の中で、僕がギターとFASを同時に買ったという話が出まして。

僕はこう言いました。

「一般的な方の場合は、車などにお金をかけて新車とかで300万とか兵器でローンを組むと思うんです。でもギターや機材で100万程の機材を購入したら白い目で見られるという機会がまぁまぁあると思います。でもそれは僕の中では腑に落ちなくて、車なんかオンボロでもなんでも良くて、そこにお金を使う皆さんの感覚が僕にとっては機材なんです。」

 

すると駒木さんは驚いた様子でこう言いました。

 

「昔ビンテージギターのショップで勤めていた時に、500万のビンテージギターをちょっと音を鳴らしただけで、迷わず購入した人がいました。その人にえ?!買うんですか?!といったところ、君は世界一の宝石を購入するとした時にいくらかかるか知ってる?世界一の家を購入するとした時にいくらかかるか知ってる?そんなものに比べたらこの最高にいい音が鳴るストラトが500万だったら安いよね。と言われた」と言っていました。

 

このビンテージギターを購入された方とすごく似ていることを僕が発言したので、驚かれた様子でしたが、僕はその価値観にすごく共感することができました。

 

まんま僕が抱いている音楽機材を購入するにあたっての気持ちと同じであり、今バンドを組んでいる状況でそれは自分の可能性にかけている自分自身への投資だと思っているからです。

 

人にとって何が自分にとって大切かということにより、気持ちのかけ具合がやっぱり変わってくるのだなと感じました。

 

また、3.11の震災後のお話

駒木さんの工房に土砂にまみれたアコギが送られてきて、新品の状態に戻して欲しいという要望でした。トータルして金額を計算すると新しいものを買ったほうがいいものを買える値段だったそうです。

 

しかし、もう一つ垣添があったようです。

 

それはお母さんから

「これは息子が大切に弾いていたギターなんです。その息子は津波に流されて、未だ見つからず、このギター飲みが見つかりました。私にとって大切に息子が弾いていたこのギターは息子のように思えます。なので、綺麗にしてあげてください。」と。

 

この話を聴いて泣きそうになりました。

(人一倍涙腺が弱いもので、こういう話を聴くと一発で泣きますが今回は何とか堪えました(笑))

 

これも価値観の話でこのお母さんにとっていいギターが買える金額がかかったとしても、「息子が大切に使っていたギター」というものに価値を感じ、同じギターを何本も買える調整料金だったのに調整を依頼したそうです。

 

価値観の種類はいろいろあるんだなということを改めて思い知らされました。

見たことも話したこともない方ですが、心からご冥福をお祈りします。

 

最後に・・・

勉強になることがほんとにたくさんある調整会でした。

価値観のお話に関しては、万が一僕が親より早く死ぬようなことがあれば、いま所有している機材を全て売却して老後少しでも楽に生活できるようにしてもらえたら嬉しいと思っています。

また、配偶者となる人が現れたその時、僕は結婚相手の人と子供に残りの人生を全てかけて自分の時間を費やしたいと考えています。

それはいつになることになるかわかりませんが、それまで生きてきた人生自由にやってきた自分へのけじめであると僕は思うので、相手がそれを否定しなければ、その人のために生きていきたいですね。

 

これも僕の価値観。

 

皆さんも自分なりの価値観というものがあると思います。

その価値観を曲げることなく、大切に自分の芯として持っていたら、きっと自分に正直に生きていけると思います。

 

少し今日は長くなりましたね。

途中から人生についての話になってしまいましたが、まぁこんな話を書くのもたまにはいいでしょう(笑)

 

それでは三日坊主にならなかった自分を褒めつつ、これからもどんどん記事を更新していきますので、よろしくお願いします。